ハイエースを高額査定できるのはなぜなのか?

 


OldTaxiParkUganda

引用元:http://wfogg.blogspot.jp

20年前の40万キロ走っているハイエースが中古車業者専用オークションで100万円以上で取引されています。もちろんこんな非常識な買取相場なのはハイエースしかもハイエースバンのみです。(台数は少ないけどハイエース・コミューターも高いです)

この写真はアフリカのウガンダの首都カンパラのハイエースタクシー乗り場です。全てハイエースです。あなたのハイエースがアフリカで第二の人生を送るというのはなんだかロマンがありますね。でもこれはグローバル経済では当たり前のことなんです。

誰がこんな古いハイエースを高額で買っているのか?

答えは中古車輸出業者です。主な輸出先はアフリカ、アジア、南米などの途上国です。発展途上国というとみなさん貧しいイメージでハイエースなんて買えるの?と思ってしまうかもしれません。

しかし、途上国には稼げる仕事が少ないのですが、ハイエースが一台あれば運送業や乗り合いタクシー業を始めることができます。途上国ではそのような仕事ができればニーズは多いので家族を養っていくには十分の収入になります。ハイエース1台で年収300〜500万円くらいを作ることができるのです。

日本では毎日朝から夜遅くまでハイエースを運転して年収300万円では割のいい仕事とは言えないかもしれませんが、途上国の経済レベルを考えると素晴らしい収入レベルの仕事と言えます。ハイエース1台あれば年300万円売り上げて利益が100万円出るとしたら古いハイエースでも100万円で買う人がいることの説明がつきます。

日本人はもう乗らないような価値の無いと思われている車でもアフリカなどではどんなにボロくてもそれで商売をしたりして経済が回っていくのであれば、スクラップにするよりもよっぽど良いと思います。スクラップにするにもコストがかかります。誰かがスクラップにする予定だったハイエースを活用することでアフリカがより発展するんです。今までは何十キロも離れた井戸に水を汲みに行っていた人々が車があれば水を運ぶことに時間を使わずにもっと生産性の高い仕事をすることができるんです。そして生産性の高い仕事をすることでより良い収入を得ることができる。そうやって貧困から脱出するきっかけになるんです。まさにみなさんのハイエースがグローバル経済の恩恵を受けて貧困撲滅の一助になっています。経済的に自立する上で物や人を効率よく運ぶことのできる車はまっさきに必要な道具の一つです。そして世界最強の収容率と壊れないエンジンを持つのがトヨタのハイエースです。

世界で最も権威のあるコンサル会社の一つであるマッキンゼー社のレポートではグローバル化によってこの10年で10億人の人々が貧困から脱出したと書かれています。その大きな役割を果たしたのは日本の中古車だと思っています。そしてこれからももっともっと多くの人が日本の中古車を活用して貧困から脱出するでしょう。

具体的にどこの国に持っていくのか?

ハイエースの年式や型式によって輸出先の国が変わってきます。国によって輸入規制が異なるからです。例えば、ケニアの中古車における輸入規制は「初回登録年月日より8年未満であること」と決まっています。なのでケニアには8年以上経過している古い車は輸出することができません。

日本からアフリカへの輸出は大概ケニアのモンバサ港に陸揚げされてからアフリカの各国に陸送されていきます。アフリカ大陸で日本から近い東側ではモンバサ港が一番大きいからです。ここから最終到着地国の規制に合うハイエースを輸出します。

ドバイには大きい中古車のフリーポートがあり、そこに輸出して世界中のバイヤーが集まっているのでそこでも大量のハイエースが取引されています。ドバイに世界中からいったん中古車が集められて、そこでアフリカ向けに中東の人とアフリカの人が商談をするのが今までの通例でしたが、最近はインターネットの普及でフリーポートのドバイを通さずに輸出元と輸入先の企業が直接やり取りすることが増えてきました。弊社もアフリカと直接商談をすることが多いです。

弊社の場合は世界各国の中古車ディーラー企業が取引先になります。
オーダーがあった場合はその条件に合うハイエースをオークションで仕入れたりします。お客様から買い取った車はディーラーに情報を流して買い手と条件が合えばその方にお売りします。

なぜ他のメーカーのバンはそれほど人気がないのか?

まず日本車が圧倒的な人気があります。理由は2つあって一つは丈夫だというブランド・イメージです。実際に日本車は暑さや湿度にも強く欧米ブランドに比べて壊れにくいというブランドを確立しています。昔はアメ車やヨーロッパ車は湿度や暑さに弱くすぐに壊れると日本でも言われていました。日本の暑さと湿度はかなり過酷な環境下でも壊れにくい頑丈な日本車を育ててくれたのかもしれません。もう一つの理由は車検制度です。日本の車検制度は他の先進国とくらべてもかなりしっかりと保安基準を満たしているかの検査が行われます。アメリカ、イギリス、ドイツなどの先進国には車検制度がある国が多いのですが、内容と検査の厳しさは日本がかなり厳しいです。車検の金額も海外は数千円程度が多いのですが日本では数万円位上になります。まあ、車検代の多くが重量税や自賠責保険なので検査そのものが法外に高いわけではないのですが。それでも高いです。まあ、愚痴になってしまいましたが、日本の車検はしっかりと検査しているということです。

また、ハイエースのメインの輸出先である発展途上国では車検制度がない国が多いので、輸入する前にしっかりした検査が行われていた車を買いたいと思うのは自然なことだと思います。

また、ハイエースだけが人気があるのは、もう一つ理由があります。すでに途上国にかなりの数のハイエースが出回っているために中古パーツの数が多く、また自動車修理工もハイエースの修理に慣れているために壊れても他のメーカーの車よりも早くしっかりと修理できるということがあげられます。たとえ、アフリカの国に日系自動車メーカー各社のディーラーがあったとしても正規ディーラーの修理は高いので民間の修理工場を利用することがほとんどです。修理工が慣れているということは日本に住んでいる我々にはあまり馴染みが無いですが途上国では重要です。また、修理パーツも正規新品はあまり流通しておらず、中国のコピー部品か中古パーツがほとんどです。日本人だと中国のコピーパーツよりも日本の中古パーツを利用したいと思うと思うのですが、アフリカ人も同じようです(笑)日本のハイエースから中古パーツを取って修理用にします。

途上国向けのハイエースとは?

輸出用ハイエースで高額査定されるハイエースにおいて以下は重要な要素です。
・ワゴンではなくバン
・100系ハイエース(平成16年以前に発売されたモデル)
・オートマではなくマニュアル
・ガソリンではなくディーゼルエンジン
・四駆ではなく二輪駆動
・4ドアより5ドア

ハイエースが高額買取されていると言ってもすべてのハイエースが高額で買取されているわけではないんです。まずハイエースにはワゴン、バン、コミューターの大きく分けて3種類があります。

この中でコミューターは高額買取されますが、あまりメジャーではありません。町中に走っている台数も少ないのです。そして残るワゴンとバンのうちワゴンはあまり人気がありません。途上国への輸出で高額買取対象になるのは、ほとんどがハイエースバンです。
しかも、高額査定の対象になるのは、200系より100系です。もちろん200系の方が新しいので買取価格は高いのですが、平成16年までしか製造されていない100系は他の同じ年式落ちの車種に比べて圧倒的に高い残価率を誇ります。10年以上前に製造が終わっているというのに未だにかなりの高額で取引がされています。

ガソリン車よりもディーゼル車

輸出用のハイエースで高額取引されているの特徴としてディーゼル車の人気があります。もちろん燃費が安いからです。最近はガソリンと軽油の価格差が少なくなってきたので、ガソリンも人気が出てきていますが、それでもディーゼルエンジンのハイエースはとても人気があります。200系ハイエースでははガソリン車の方が高額で取引されています。それは200系は輸出向けではなく、国内向けに取引されることが多いからです。

4ドアよりも5ドア

途上国では5ドアのハイエースの方が4ドアよりも圧倒的に人気があります。4ドアのハイエースとは運転席側の後部座席の横にスライドドアが無いタイプです。経験からの大まかな予想ですが20年落ちくらいで100系ディーゼルのハイエースバンで約30万円ほど査定が高くなると思います。
5ドアの方が人気な理由は途上国ではハイエースはバスになったり荷物を運ぶための車ですが、乗り降りや荷物の積み込みが楽だからです。もしこれからハイエースの購入を考えている方は5ドアのハイエースを購入することをオススメします。その方が乗り換える際に高く買取してもらえます。

オートマよりもマニュアル

途上国向けのハイエースでは、オートマよりもマニュアル車の方が圧倒的に高く買取りできます。理由はマニュアル車の方が若干燃費が良いことと壊れたときに修理が簡単だからです。途上国には過走行ハイエースが溢れかえっています。壊れても修理して乗り続けるのが当たり前。日本みたいに故障したら買い替えるということはほぼありません。オートマチック車だと変速ギアがブラックボックスになっていて修理するのが難しく丸々変更することが多いようです。部品交換なので修理費が高くなり人気が無くなるということです。

ロングとスーパーロングが人気

ハイエースの長さはいくつかの種類がありますが、海外で人気があるのは長いハイエースです。ショートや標準サイズと呼ばれる長さのハイエースはあまり人気がありません。ハイエースが人気なのは多くの人や荷物が乗せられて運べることです。なので、長くて広くて、天井が高いハイルーフが人気なのです。

グレードはスーパーGLよりもデラックス

人気のあるハイエースのグレードについてですが、これは興味深いことに逆転現象が起きています。購入時はスーパーGLの方がグレードが高く、金額も高いのですが、買取市場ではデラックスの方が人気です。中古車市場というのは需給バランスがすべてです。購入時の定価やグレードの価格は意味がありません。大勢が乗れるように改造したり、荷物が大量に積めるように改造したりするので、シンプルな内装のデラックスグレードの方が人気があるのです。

ジャストローかどうかは重要なので必ず確認しよう

ジャストローとは低床という意味です。ハイエースのようなバンだけでなく、トラックやダンプなどでも低床車というのは存在しています。床の位置を下げるために後輪のタイヤを小さくして荷台にタイヤハウスがなくなるようにしています。そのおかげで荷台がフラットになり多く物を積むことができます。(荷物を積む際にタイヤハウスが邪魔で荷物が積みづらいという経験は誰もがしたことがあるのではないでしょうか)
日本では荷台がフラットで使いやすいことから人気がありますが、海外では人気がありません。理由は前輪と後輪のサイズが違うためにタイヤの付け替え(ローテーション)ができないことが大きいです。仕事でジャストローでないと困るという人はもちろんしょうがないですが、どちらでも良いという人やジャストローを買うかどうかで迷っている人は価格が買取価格が大きく違うことを覚えておくと良いでしょう。どちらでも良いのであればジャストローではないハイエースを買った方がいいです。

走行距離についてはあまり関係ない

もちろん途上国でも走行距離は短い方が人気がありますが、日本ほど距離が価格に大きく影響することはありません。そもそも途上国ではメーターの巻き戻しが当たり前の国が多くユーザーは走行距離メーターをあまり信用していません(笑)
その代わりエンジンの状態はしっかりチェックするようです。車に詳しくない一般消費者は現地の悪徳業者に騙されてメーター改ざん車を買わされるという被害が後を絶ちません。

もちろん途上国でも走行距離は短い方が人気がありますが、日本ほど距離が価格に大きく影響しないということです。

まとめ

ハイエースは特別な車です。古くても距離が伸びてても、事故歴や修復歴のある場合でも高額の買取価格が付く車なのです。しかし、ハイエースならなんでも良いというわけではないということがご理解いただけたかと思います。もちろんこれは今の状況なので、将来は、ガソリンとディーゼルの価格差がほとんどなくなってきたり、その時の状況に大きく左右されることは間違いありません。
皆さんがハイエースを売却するときに参考になればと思い書きましたが、弊社は古いハイエースの買取が得意です。どんな車でも買取ますがハイエースや古いトラックに高値を付けることができると思っています。
査定依頼をお待ちしております。